青梅日記

 

青梅日記

 

 

コガタスズメバチの越冬室

青梅市東青梅


裏の森へ少し入った所にある杉の古い切り株にいた ほかにも双翅目の短角類の一種などが多数越冬していた

「針葉樹の材の中には何もいない」と、知り合いの写真家がこの前いったのを(無意識のうちに)真(ま)に受けて、最近あまり探さなかったのだ そういえば以前下関でも、檜の朽倒木の中からコガタの女王を見つけたことがあった 

条件さえよければ針葉樹にもいるのである とは云っても広葉樹のほうに多いのも確かである

ところで、この木は積木が積み重なったようにスカスカだった

 

トラツグミ

青梅市東青梅


スズメバチがいた切り株の近くを登ろうとすると、左手のヒノキの林の床で鳩位の鳥が飛び出してきた わたしの行動に驚いたらしい 其の侭少しずつ歩いて、わたしの様子を窺っていた

はじめ、キジバトかと思ったが、それにしては少しスマートだ アカハラではないかと思って、目を凝らすと、羽にまだら模様がある どうやらトラツグミであるらしい 

冬には市街地などにも下りてくるということは知っていたが、こんな至近距離で見られるとは以外だった しかも家から200bくらいしか離れていない

トラツグミといえば、島根ではよく鳴き声を聞いたものだったが、まったく姿は見られなかった

反対に声をまったく聞いたことが無い青梅で姿が見られるとは・・・(姿を見たのは下関で冬場、望遠鏡でチラッと見た以来だ)

トラツグミは自分の模様が、背景に解けやすいというのを知っているらしく、しばらく餌探しをした後、わたしの気配を感じるや否やまったく動かなくなってしまい、逃げたものと思ったわたしの意表をついて、突如飛んでいってしまった おかげでちゃんとした写真を撮り損ねてしまった いまいましいー

普通のツグミ類はこうまでではないだろう

 

俗に鵺(ぬえ)ともいう