青梅市大門
新たに見つけたトウヨウの巣を垣根の少し内側から、
300_の望遠で恐る恐る撮っていると、
「何をとりなさる?」と家長のご老体が出てきて話し掛けてきた
訳を話すと、「前から不思議に思うておったんじゃが、
この蜂の名は何というのかの?」と思いがけなく好意的な様子だった
近頃には珍しく気さくな方で、このおじ様の言うことには、
「7月始めに小さい巣を見つけての、アッという間に大きくなってしもうた
二つに分かれた変な巣での、始末することも考えたが、
かわっとるんで其の侭にしておいた」ということだった
「今年初めてですか?」と聞くと、「今年初めて創られた
74年生きてきたが、こんな巣は初めてじゃ」と物珍しげに応えた
最後に私のほうから、「触りでもしない限りまず襲ってくることはないし、
もうこれ以上は大きくならないので、是非其の侭にして置いてください」
とお願いしておいた
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