青梅日記

 

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破壊されたモンスズメバチの巣

青梅市根ヶ布


序でがあって久しぶりにモンスズメバチの巣を見に行ってみると、

巣の入り口が大きく破壊され、中身が無くなっている様子だった

巣があった朽枝の下を捜してみると、黴て蛞蝓が這った巣盤の一部と

褪色した働き蜂の死体のかけらが少しだけ見付かった

おそらく巣が破壊されて一週間以上が経っているだろう

巣の高さは地上6メートルはあり、犯人は鳥ではないかと想われる

ムササビが襲うとは想いがたい

鴉あたりではないかと想うが、もしかすると大型キツツキ類なのかもしれない

最後見たときかなり勢力が弱まっており、ハチの出入りは殆どなかった

そこを狙ったのだろう

そもそも巣の入り口が広がってしまったのは、私がセミを食べさせようとして

誤って竹竿の先で材をつついてしまったのが原因で、

それが度重なり巣盤がかなり裸出した

勢力が急激に落ちたり巣が見付かってしまったのは、私の所為かもしれない

 

大方この巣は早めに女王が死んでしまい、

働き蜂が雄だけ生産したのではないだろうか?

巣の引越しは無かったのだと想う

 

青梅市根ヶ布


何とか巣のあった枝を調べてみたいと、鋸や鉈を持ってきて樹に登ろうとしたが、

7月に行われた剪定のせいで、足掛かりの枝が全て斬られており、やむなく断念

以前使った大きな竹竿を持ってきて、巣があった枝を何度も打ちたたくと、

朽ちていた枝の半分側だけが落ちてきた

もう片側は朽ちておらず堅いので、どうしても落とせなかった

かなり骨の折れる仕事だった

巣が納まっていた楕円形の部分は長径が20センチくらいだったと想う

こんな小さな空間に巣盤が詰まっていたのだ

幹側には女王が創ったと想われる最初の外被と

当初使っていたらしい通路の跡があった

もっと低ければ最初から観察してみたかった